生身の"いしばし"

EIMEI教育グループの石橋です。エイメイ学院/明成個別

法で万人が守れるか

テイルズオブヴェスペリア』というゲームのワンシーン

 

1つのテーマに、

法や決まりに関係なく、目の前の困った人のために行動する主人公ユーリ

多くの人が救われるような法秩序を築こうと帝国騎士なった主人公の幼馴染のフレン

 

二人の考え方が対照的に描かれる場面が多くあります。

 

ふたりとも貴族などとは違い下町出身で、

「人を助けたい」という気持ちを持つ優しい青年でありながら

その実現方法が全く違うというところがとても考えさせられるわけですね

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結果、どっちが正しいということはないのですね。

 

法や決まりというものは、あくまでも1つの条件に過ぎない。

もちろん法で守れるものもある。

 

しかし、同時に、その法を利用して人を苦しめる輩が出てきたり、

法のはざまで苦しむ人も出てきてしまうわけですね。

 

実際にゲーム内でも、

立場や権利を利用し、市民に無理な労働をさせたりしている場面も見られます。

 

そういう悪も方に守られて裁けない。

矛盾が生まれてしまうわけですね。

 

ユーリのやり方は、助けられる人には限界があるのも事実。

いくら目の前の人を救ったとしても、目の前にはいない見えない人が

その何十倍も苦しんでいるかもしれない。

 

これもまた事実なのです。

 

これを対立として捉えて

どちらが正しいか議論をする必要はないでしょう。

 

答えは、

2人とも正解であるからこそ、2人が協力する価値がある

ということでしょうか

 

フレンの立場では、法秩序構築に向けで全力を尽くして行くべきだし

ユーリの立場では、方で守れないもののために目の前の人に対して動くべきだと。

 

経営という面で見ても

経営者というのは場を作る側です。

現場の仲間たちは実際に目の前の人に対して行動する側です。

 

労使対立などもよくある話ですが、私は対立関係にはないと思っています。

どちらも必要な存在です。

 

もちろん、そこには理念がないといけない。

 

同じ理念の実現のために、それぞれの役割をまっとうする

これこそが仲間であり、チームを組む最大の価値だと思っています。