かんたんまとめ。
一言でいうと
「企業が大きくなればなるほど、イノベーションが生まれにくくなる」
ということ。
その理由を挙げると
①顧客と投資家、"現在"、成功している事業に対して期待をしている。
→大げさな例で言えば、マクドナルドが自動車事業に参入したら?99%の顧客は、は?と思います。こういうことをすると、投資家はこりゃだめだと判断して株を売り払ったりする。資本的に大損をしちゃうわけです。
②"現在"の企業の規模に比べて、新規事業の規模が小さすぎて魅力がない
→100億円稼いでる事業がある状態で、
一生懸命やっても1億円しか稼げない分野に投資するのは、合理的に考えると資源の無駄になる。だったら今成功している事業に投資して110億にしたいと思っちゃう。
③革新的な新規事業は分析ができないため、論理的な説明が不可
→革命は、ほとんどの場合、多くの人には理解されない。社内でも説得できない、論理的に説明できないことは却下されてしまう可能性も高い
④専門分野のみに能力のある資源しかない。新たな分野に対応できる能力がない。
→いざ新たな事業に!と思っても、企業が大きくなると、専門分野を持っている人や工場ばかりで、新たな分野に適応できる資源がないため、かなり無駄が出る。
⑤現在ですら未熟である
→現在の事業ですら、まだ改善の余地は無限にある。その事業を伸ばすことに終わりがないため、持続的なイノベーションを重視してしまう。
というような理由です。
それを打破するために、
ということで
この本は、その対策、
ジレンマから逃れる方法や実例を紹介しています。
自分の中にも、会社の中にも
改善(深化)
と
改革(探索)
を持たねばいけないということですね。